感想・レビュー
あらすじ
病弱でめったに姿を見せず「美しきフロイトの眠り姫」と呼ばれるフロイト王国の王女アマリリスは、エアーラス帝国と同盟を結ぶために政略結婚をすることになった。
お相手は「紅の死神」と恐れられている、紅の髪に凶暴な目つきの皇太子ジェスアルド。
政略結婚とは言えお飾りの妃になんてなりたくないアマリリスは、心を通わせようと果敢に猛アタック!するも周囲から恐れられることに慣れて心を閉ざしているジェスアルドとの距離はなかなか縮まらず・・
美しきフロイトの眠り姫
フロイト王国のアマリリス姫は病弱なためめったに姿を見せず、「美しきフロイトの眠り姫」と呼ばれていた。
しかし実際はアマリリスは病弱ではなく、単によく眠る…普通に眠るだけでなく「現実夢」を見る能力があるのだ。
過去・現在・未来・果ては異世界まであらゆる時代を夢で見ることができた。
夢から得た情報を元に有識者と協力して、フロイト王国は発展してきた。このアマリリスの特別な能力は国の中でも限られた者のみが知るものだった。
そんな中、近隣の大国フォンタエがフロイト王国に攻め入るつもりであると知らされる。
フロイト王国は小国であり、攻めいられたらひとたまりもない。フォンタエに対抗できる大国であるエアーラスから、「婚姻関係を持って同盟を結ぼう」と申し入れがあった。フロイト王国としては受け入れるしかない。
適齢の未婚の姫はアマリリスともう一人妹がいたが、妹には想い人がいた。それならば自分が行くしかない!と、アマリリスは大国エアーラスに嫁入りすることとなった。
紅の死神
アマリリスが嫁ぐ相手はエアーラスの皇太子ジェスアルド
彼は紅い髪に紅い瞳で、かつて侵略を受けて死んでいった者の呪いを受けた「紅の死神」と呼ばれ恐れられていた。
彼の周囲はみな怯えた様子だったが、アマリリスは夢で様々な容姿の人を見たことがあったため紅い髪紅い瞳に嫌悪感は無く、キレイな色だな~と思っていた。
政略結婚でもせっかくなら仲良くなりたい!と積極的にジェスアルドに話しかけるアマリリスだが、反応は鈍く…ジェスアルドも紅の死神と呼ばれ忌み嫌われていることを知っているので、どうせアマリリスも自分を恐れ、嫌っているのだろうと思っていた。
アマリリスの勢いがすごい!
ジェスアルドに相手にされなくても猛アタックを続けるアマリリス!最終手段は…夜這い?!成功するのか…?
どれだけ邪険にされても突撃するアマリリスの前向きさに元気をもらえます!
ずーーっと凶悪な顔をしていたジェスアルドが心を許して微笑んだときはもう・・達成感!やったねアマリリスー!!ってお祝いしたくなりました^^笑
少しずつ二人の距離が縮まっていくじれキュンがたまらないですね!
ツンツンしていたジェスアルド…早くデレてくれーーと念じながら読んでた笑
ただ明るいだけじゃなくて、実はとっても有能なアマリリス
夢で見た知識を活かして、国の問題点を改善したり、新しい産業を興したり・・
夢を見る力だけではなく、その交渉力、先を見据える力はまさに統治者のもの。
ジェスアルド・・いい買い物したね!!笑
知識量、行動力で国を良くしていくサクセスストーリーから目が離せません!
まとめ
じれキュンストーリー×アマリリスの能力で国を良くするサクセスストーリーと面白い要素満点の作品です!
いつでも前向きなアマリリスに元気をもらえる作品、とってもオススメです!
ぜひ読んでみてください^^