コミック:押川いい
原作:ベキオ
キャラクター原案:藤未都也
既刊2巻で完結済みなのでラストまで一気に読めちゃいます!
感想・レビュー
あらすじ
緑色でブヨブヨの皮膚で覆われたバケモノのような外見で生まれ、村人に蔑まれ人里離れた森で暮らす女は、ある日魔獣に襲われていた少年を助けた。
女は名を名乗らない少年に、素晴らしく美味しいらしいので一度食べてみたい「ハム」と名付け、ハムは女を自身の好物である「パイ」と呼んだ。孤独な者同士の幸せな暮らしは長くは続かず、少年はただ一人自分自身を愛してくれた最愛のパイを目の前で殺されてしまう。
ハムこと捨てられた皇子アレクセイは、パイを殺された復讐のために力をつけ皇帝の地位にまでのぼりつめた。一方、公爵令嬢エレオノーラとして生まれ変わり、ある秘密を抱えたまま「静かなる美姫」として名を馳せるパイ。そんな二人が、お互いのことを知らないまま、皇帝の妃選びの舞踏会で再会して・・?
皇帝アレクセイ
隣国の巫女姫を母に持つアレクセイは、 ある日我が子を王位につけたい皇后により暗殺され、 魔獣の森に捨てられてしまう。
しかし母である巫女姫の与えた加護により、 アレクセイは死ぬことはなかった。
何度も魔獣に喰われ、それでも何度も生き返った。
そんな時、緑色の皮膚をした化け物に出会った。 怯えるアレクセイだが、彼女はアレクセイを保護してくれた。 彼女に名前を聞かれるが、 生きていると知れるとまた殺されると考え、名前は告げなかった。
そんなアレクセイを彼女は「ハムちゃん」と呼んだ。 いつか食べてみたい素晴らしく美味しい食べ物だから、 という理由で。
アレクセイはパイが大好きなので彼女を「パイ」 と呼ぶことにした。
楽しく過ごす二人だが、 ある日アレクセイを迎えに来たと騎士団が森に攻め入り、 魔獣達を殺してしまった。
そしてパイも、無惨に切り捨てられてしまった。
腕の中で死んでいくパイを見て魔力が暴走したアレクセイは、 森の十分の一を燃やし尽くしてしまった。
前世の記憶
「静かなる美姫」と呼ばれる公爵令嬢エレオノーラには、前世の記憶があった。
スライムのような皮膚に垂れ下がった目と頬、 化け物のような容姿をした前世のエレオノーラは、 村で化け物と忌み嫌われ、 人の住めない魔獣だらけの森に一人ひっそりと住んでいた。
ある日捨てられた子どもを見つけ、一緒に暮らすことになった。
子どもはとても可愛く賢く、知識の無い彼女に字を教えてくれた。
また会えたら…と思いつつ、彼女は義母と義妹、 実の父に冷遇され、離れで日々を過ごしていた。
世間には寡黙だと思われているが、前世の訛りが抜けず、 極力話さないよう言い含められていたためだった。
運命の再会
パイを失い、復讐のためだけに生きてきたアレクセイは、「 悪魔皇帝」と呼ばれていた。
臣下から結婚を薦められ、仕方なく妃選びのための夜会を開くが、 心にいるのはずっとパイの存在だけだった。
年頃の女性が集められ皇帝と謁見していると、 美味しそうなパイが…早速食べようとするエレオノーラだが、 パイを見たアレクセイは激昂して捨てろ!と言う。
思わずエレオノーラは食べ物を粗末にしてはいけないとアレクセイ に進言してしまう。
憤るアレクセイに「パイは二番目に好きな食べ物だ」 と告げると表情が変わり、一番好きな食べ物は何なのか聞かれ、「 一番好きな食べ物はハムです」と満面の笑みで答えた。
それを聞いたアレクセイは何かを感じ…??
まとめ
とにかくエレオノーラとアレクセイが美しい!! 絵がとってもキレイなんです!
お美しいエレオノーラが「〜だっぺ!」「〜なんけ?」とめちゃくちゃ訛ってるギャップが面白い笑
お互いの秘密に早く気づいて~! とヤキモキしながら読んでいました。エレオノーラのだっぺ喋りに癒やされます^^
めちゃくちゃオススメです!