悪役令嬢としての「役割」を終えたその後は…?!
原作:月椿
漫画:甲羅まる
キャラクター原案:煮たか
既刊3巻完結済みなので一気にラストまで読めちゃいます!
感想・レビュー
あらすじ
公爵令嬢のレフィーナは「毒花」と呼ばれるほどの悪女で、王太子と婚約していたが王太子が別の女性に惹かれてしまい、その女性に嫌がらせをしたとして断罪され、婚約は破棄された。
しかしこの悪役令嬢の「役割」は全て妹の命を救うためだった。
ある日あらわれた「神様」が「悪役令嬢として異世界に転生し役割を果たせば妹の命を助ける」と告げたのだ。
レフィーナは悪役令嬢という嫌われ役を見事に演じ、ヒロインと王太子を結び付けた後は、 貴族をやめてお城の侍女として働くことに。
神様との契約
病気の妹を助けたいと願う雪乃のもとに異世界の神の遣いと名乗る 妖精があらわれる。
ある条件を満たせば妹の病気を治してくれるという。
その条件とは「異世界で公爵令嬢として生まれ変わり、 婚約者である王太子に婚約破棄され神の愛娘と王太子の仲を取り持 つ」こと
妹を助けるため、公爵令嬢レフィーナとして転生して16年、 ようやく王太子との婚約は破棄され、 神の愛娘と王太子は結ばれた。
役割を終えたことで妹は病気を克服し、幸せに暮らしていた。
元の世界には戻れないため、役割を終えた
悪役令嬢はおしまいです
悪役令嬢として神の愛娘を苛めていたレフィーナだが、 愛娘ことドロシーの可愛らしさについ苛めの手が緩んでしまったた め、予想していた国外追放ではなく侍女として王城で働くことに。
かつて「毒花」 と呼ばれたレフィーナに周囲は警戒していたものの、 悪役令嬢の役割を終えて本来の姿で振る舞うレフィーナに戸惑いつつ、受け入れていく。
かつて犬猿の仲であった王国騎士団副騎士団長ヴォルフも、 レフィーナの変わりように戸惑いながらも惹かれていく。
悪役令嬢の「その後」
悪役令嬢が断罪されるのはよくある展開ですが、断罪された「その後」から始まる物語は珍しいですよね。
しかも今まで悪役令嬢の「役割」を全うしようとしていましたが、これからは本来の自分で生きていく。
16年暮らしてきたとは言え、異世界で「毒花」の仮面を脱ぎ捨てて新しい一歩を踏み出すのはめちゃくちゃ勇気がいると思います・・髪型変えただけでも次の日ちょっと緊張するのに!笑
妹のために16年間頑張って、無事に妹の命は救えて幸せに暮らしているところも見られたけど、姉として妹のそばに戻らせてはくれないんですよね・・。
愛する妹に二度と会えない、元の世界に戻れないことを受け入れてレフィーナとして生きていこうとする姿に本当に勇気をもらえます。
侍女というと脇役になりがちですが、 悪役令嬢の役割を終えて侍女レフィーナとして生きていく等身大の 姿に共感できます。
一度見たら何でも覚えてします転生チートは地味に羨ましい・・笑
いざとなったら闘ってでもヒロインを守るレフィーナが超かっこいいです!
本来のレフィーナと接して、あんなに嫌っていた「毒花」なのに割りとすぐ惚れてしまうヴォルフ様が可愛 い笑
レフィーナの鈍感力でなかなか思いが伝わらないやきもき感もたま らない!!
まとめ
悪役令嬢の役割を演じきって、 本来の自分の姿で異世界に自分の居場所を作っていくレフィーナに 元気をもらえます!
ちょっと報われない系のヴォルフ様が幸せになるところが見たくな ります!笑